《キャスト》
倉田哲也と元気荘の住人
《スタッフ》
製作総指揮/馬垣安芳
プロデューサー/神吉良輔
音楽/趙博
ナレーター/辛淑王
監督/寺田靖範
《監督より》
ある日の団欒。大事な一人娘が「紹介したい男性がいるから、今度会ってください」と言い出しました。「嗚呼、ついにこの日が来たか」と期待に胸躍らせ、その日を待ちます。そして、いよいよご対面。しかし…。
紹介された男は、なんと重度の障害者。
さて、あなたならどうしますか?
その男とは、熊本市内に住む倉田哲也さん(37歳)。この映画は、彼の身の回りに起きた体験を記録したドキュメンタリーです。
舞台は、彼が障害のある仲間たちと地域で共に暮らしていこうと始めた「共生ホーム・元気」。ここで暮らしながら元気を得られたらと名付けられた3DKの一軒家です。
「元気」の住人4名を簡単に紹介しましょう。まずは、倉田さんのフィアンセの美穂さん(32歳)。小学校の先生です。ふたりは4年にわたり愛情を育ててきたので、そろそろ結婚しようと思い、式の計画を立て、婚姻届も書きました。しかし、彼女の母が反対していて、未だ式も挙げられず、届出もできずにいます。冒頭に登場した一人娘の親が、彼女の母親です。
二人目の住人は、ポリオで左足に障害があるうえ、うつ病、ギャンブル依存症にも悩み苦しむ小説家のタマゴ佐藤亮司さん(43歳)。以前は、お勤めも順調で、奥さんとの間に2男1女も生まれ、瀟洒な家も購入したのに、パチンコにのめり込んだあげく借金がかさみ、あえなく離婚。入院していた精神病院を平成16年4月に退院し「元気」の住人となりました。
三人目は、脳性マヒで、身体に重度の障害のある高村恭弘さん(24歳)。以前は両親と同居していたのですが、一人暮らしをす練習の場として「元気」で生活を始めました。炊事、洗濯の家事援助をはじめ、食事や入浴の身体介助などはホームヘルパーの支援を得て、休日はガイドヘルパーと一緒にサッカー観戦、映画鑑賞などに出かけるまさに青春真っ只中の生活を送っています。
そして、映画の主人公・倉田さん。美穂さんとの結婚のエピソードがこの作品の骨格です。と同時に、自動車の運転免許取得への挑戦がもうひとつ重要なストーリーとなっています。重度障害をもつ倉田さんが、免許の取得にチャレンジしました。実に2年半におよぶ道程。美穂さんはじめ、多くの人の支援を得ることで、立ちはだかる障壁を乗り越えていきます。
主人公は倉田さんですが、語り口は多人称にしました。我々取材者の立場も含め、誰の視点で映画を観てもらっても自由。美穂さんの視点でも良いし、彼女のお母さんの立場で観て下さっても良いと思っています。苦悩している佐藤さんに深く感情移入する方、この世にこれ以上はないだろうと思わせる高村さんの笑顔に魅せられる方もいるでしょう。
閉塞感漂う現在、日本映画は過去を振り返るレトロスペクティブな作品が増えているように思います。しかし、私は「模索する今」にこだわりたい。泣いて、笑って、元気を得て、帰路についてもらえる現代劇に挑戦してみました。本作をご覧いただき、たくさんの元気を持ち帰ってもらえれば幸いです。
監督 寺田靖範
《無料チケットのお申込、お問い合せは「月心友の会」までご連絡下さい》
TEL(089)945−8787
受付時間9:00〜17:30(日・祝日除く、土曜日は15:00まで)
《上映日時》
●7月27日(金)【月心会館・空港通り】受付18:30〜、上映19:00〜
●8月2日(木)【月心会館・新川】受付18:30〜、上映19:00〜
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